1.グリストラップの日常清掃 
  調理場からの排水には多量の油分が含まれている為、そのまま流すと排水管が詰まる事があります。その為、グリストラップを適正に機能させて排水中の油分を取り除くよう東京都の指導があります。

@ 第1槽目の受カゴは野菜くず等のごみを取る為の物です、少なくても1日1回は取り外して清掃して下さい。
A 第2槽目に浮いた油分は毎日すくい上げて処理して下さい。
B 底に溜まった沈殿物は週に1回はすくい上げて処理して下さい。C 仕切り板は正しく差し込み、使用時は取り外さないようにして下さい。
D トラップ管に付いているキャップは臭気止めなので清掃時以外は取り外さないで下さい。

2.バキューム清掃 
  グリストラップの日常清掃を実施していてもグリスやヘドロが溜まってしまいます、汚れたまま放置しておくと悪臭や害虫の発生、排水詰まりの原因となります。 
  グリストラップに溜まった廃棄物を除去する為には、バキューム清掃を定期的に実施する事が必要になります。 

3.バキューム清掃作業
@ 油分汚泥及び蓄積物等をバキューム車を使用し除去する。
A 長ケレン棒・ブラシ等を使用しグリストラップ内に付着している油分汚泥を取り除く。
B 水酸化カリウム等を使用し油分等を完全に除去する。 
 (受カゴ・仕切り板は取り外して仕上げ洗浄をする。)
C バキューム車で吸引しながら水洗浄をする。
D トラップ管を外して館内に付着している油分等を取り除く。
E バキューム車で吸引しながら仕上げ洗浄をする。
F 受カゴ・仕切り板・トラップ管を確実に取り付け一定の水位まで補給する。
G グリストラップの周囲を汚した場合は洗い流す。

4.廃棄物の収集運搬 
  清掃により回収した油分汚泥及び蓄積物は関係法令に従って適切に処分する事。 
   廃棄物は一般廃棄物ではなく産業廃棄物に該当し処分には収集運搬の許可が必要になります。

5.報告書の作成 
   清掃前・清掃後の作業記録写真を添付した報告書を作成する。